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東洋医学の世界 ⑤はりって実際どんなモノ?

元日本代表 

予防・コンディショニングの専門家

院長の長岡です。

 

東洋医学 ✖️ 現代医学 ✖️ アロマ ✖️  食事 

を掛け合わせたハイブリッド鍼灸(総合療法)を行なっております。

 

 

今回のテーマは【はりって実際どんな物を使っているの?】

 

鍼灸院で主力選手として使用されている「はり」について今日は深ぼり!!

 

 

〇本日の深ぼりメニュー〇

1.「はり」ってどんなモノ?

 1−1 種類

 1−2 用途 どんな症状で鍼をするの?何に効く?

 1−3 鍼に使用されている素材

2.中国と日本の「はり」を比較! 太さ・構造

 2−1 一般的に使用されている鍼の太さ比較

 2−2 鍼製造技術 比較

3. 注射針と鍼治療のはりの比較

4.豆知識

 4‐1 はりの表記

 4‐2 鍼灸師は別物?

5.まとめ

 

 

 

 

1.「はり」ってどんなモノ?

 1−1 種類

・毫鍼(ごうしん)

治療で一般的に使われる鍼になります。

金や銀の素材できているものから近年ではステンレスでできているものが主流です。

大昔は骨や竹、陶器を使用していたことが分かっています。

範囲としては全身で、筋肉の痛みや神経痛などに使われています。解剖学的や神経学的な考えが治療法の中心になっています。適応症は運動疾患の病気が得意で、神経痛、顔面神経麻痺、肩こりなどに効果があります。

・接触鍼(せっしょくしん)

刺激が弱い方のに使用する刺さない鍼になります。

この鍼は接触鍼に分類され、皮膚下に刺さない鍼です。

そのため、初めての鍼で緊張している方、刺激に弱い方、優しい刺激を入れたい場所に使用します。

 

・小児鍼(しょうにしん)

→皮膚に刺さない接触鍼で撫でるような動きが特徴! 

小児鍼は夜泣き、かんの虫、病気の予防と健康維持を主な目的に、生後半年から10歳くらいまでの小児に対して行う鍼治療です。

・円皮鍼(えんぴしん)

→持続的に刺激を入れる短い鍼が付いたシール

鍼施術の効果持続をアシストさせる目的や、低刺激を持続的に入れることにより痛みや緩和筋緊張を和らげ、経穴(ツボ)押し効果を長時間持続させる鍼です。近年では陸上、スケート、相撲、野球などで首に丸いシールをつけた選手を見かけることが多くなりました。

・灸頭鍼(きゅうとうしん)

鍼の上にお灸を乗せる

お灸の輻射熱を同時に与えることができ、筋緊張の強い方やリラックスしたい方に人気の施術方法です。

 

・電気鍼(でんきしん)

鍼に直接電気を流す

通常の鍼よりも効果的にアプローチができます。筋肉や運動神経・感覚神経にダイレクトと刺激を入れることができることが特徴です。マッサージや低周波治療器では届かない深部に直接かつ受ける側の負担(痛み)が少なくアプローチできる強みがあります。

 

 

 

 

 1−2 用途 どんな症状で鍼をするの?何に効く?

鍼治療はさまざまな分野や症状に適応しています。

整形外科疾患をはじめ、手術後のリハビリや後遺症障害、内科疾患、自律神経や免疫、

美容から妊活、マタニティー、スポーツのコンディショニング・予防、日頃の慢性的な疲れやストレス、近年では動物に鍼を行なうこともあります(動物への鍼刺入は獣医が担当します)

 

 

1−3 鍼に使用されている素材

材質自体は世界的にも使い捨てができるステンレス製の鍼が主流ですが、銀や金で作られた鍼もメリットがあり、使い分けている鍼灸師もいるようです。

鍼の素材特徴は以下の通りです。

 

・金鍼

→金を含む鍼。柔軟性・弾力性に富み、刺入時の刺痛が少ない。腐食しにくい。しかしながら、高価であり耐久性に劣る。

・銀鍼

→銀を含む鍼。金鍼と同じく柔軟性・弾力性に富み、刺入時の刺痛が少ない。金鍼に比べると安価である。しかしながら、酸化しやすく、腐食しやすい。耐久性に劣る。

・ステンレス鍼

鉄にクロムやニッケルを混ぜてさびにくくした鍼。刺入しやすく折れにくいが刺痛が発生しやすい。腐食しにくい。安価である。しかしながら、他と比べ、柔軟性・弾力性に劣る(固い)。

安全面と安価な面でステンレスのディスポーザブル(使い捨て)鍼が多く使われている。またディスポーザブルでない場合もステンレス鍼が多く使われている。オートクレーブによる消毒の徹底が必要である。

 

 

 

2.中国と日本の「はり」を比較! 太さ・構造

 

 2−1 一般的に使用されている鍼の太さ比較

中国から韓国、日本へと広まった鍼治療ですが、使用している鍼も独自に進化しています。

中医学はツボ刺激をしっかりと捉え刺激するために太く長いはりを使用する傾向があります。日本ではできるだけ患者の痛みや負担を減らすために細い鍼や鍼先を加工し優しい鍼を心がけている傾向があります。

 

 

2−2 鍼製造技術 比較

オーストラリアの研究グループが、日本製の鍼(S社)と中国製の鍼(H社)の表面を

 特殊な顕微鏡で撮影し、使用前後でその品質の違いを調べた結果

 使用前の鍼の先端状態(画像の左が日本製、右が中国製)

   

イギリスのAcupuncture Medicineに掲載

Xie YM, Xu S, Zhang CS, Xue CC. Examination of surface conditions and other physical properties of commonly used stainless steel acupuncture needles. Acupunct Med 2014; 32: 146-154.

 

製造技術力や品質の高さが一目でわかります。

 

 

3. 注射針と鍼治療のはりの比較

 

大きな特徴としては、太さと鍼先の構造が違います。

鍼治療用の鍼は柔軟性をもたせ組織をかき分けて進むために【鍼先は丸い】

注射針は組織を突き破り目的箇所まで進む【鍼先は鋭利】

 

 

 

4.豆知識

 4‐1 はりの表記

【はり】 【針】 【鍼】 【acupuncture】

 

どれでも間違いはありません!

中国では「針」が主流の様ですが、日本では「針」から「縫い針、注射針、蜂の針」など痛そうなイメージが湧きやすいことも考慮したのか「鍼」又は優しそうに見える「はり」を使用している所が多く見受けられます。どれも表記的には間違ってはいません。 

 

 4‐2 鍼灸師は別物?

実は厚生労働省から発行される免許証には「鍼灸師とは書かれていません」

「はり師」「きゅう師」分かれています。国家試験も共通科目はあるものの、専門家科目で分かれており、きゅう師しか受からなかった…という人もいます。

と言うことは…鍼灸師は造語なのです!

 

因みにマッサージ師というのも造語で厳密に「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格があります。

「はり師」「きゅう師」「あん摩マッサージ指圧師」この3つの資格をもっている人を業界では「あまし」と略されています。

 

 

5.まとめ

【日本の鍼は患者さんが想像する以上に痛くない! なぜなら、企業努力と安心して鍼施術を受けてもらいたいという想いから日本独自に発展しているから】

 

「はり」と聞くと「注射針や縫い針」を連想する方が多いのではないでしょうか?

そうすると、どうしても「痛いイメージ」が先行してしまい「鍼灸院=痛そう」となってしまいます。

あまり身近でなくなってしまった鍼灸治療・東洋医学について【知らない、分からないこと】が誤解や高いハードルに感じられる要因かもしれません。

 

鍼治療をはじめとする東洋医学の基本は「悪いものを除去するのではなく、バランスを整え本来備わっている力を出す手伝いを行なっている」「木を見るのではなく森を見る=局所に注目するのではなく全身を診る」

生まれてきたその日から終末期まで寄り添えるのが強みです。

 

つたないブログですが、少しでも知っていただく・興味を持っていただくきっかけになりたいと考えています。


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