ひかり鍼灸院

東洋医学の世界 ⑨「気」とは? 

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東洋医学の世界 ⑨「気」とは? 

東洋医学の世界 ⑨「気」とは? 

元アーチェリー日本代表 

予防・コンディショニングの専門家

院長の長岡です。

 

東洋医学 ?? 現代医学 ?? アロマ ??  食事 

を掛け合わせたハイブリッド鍼灸(総合療法)を行なっております。

 

 

今回のテーマは【気】

東洋医学では生命活動を維持するた必要な物質を「気・血・水」という。実はそれぞれ別の物質だが三つが相互に協調し合っている関係性。

この中でよく聞くものとしたら「気」や「巡り」ではないでしょうか?

その気を今回はクローズアップ!!

 

 

〇本日の深ぼりメニュー〇

1.「気・血・水」ってなにしているの?

 1ー1 生命活動を維持するための物質・要素

2.気とは?

 2?1 気は何からできている?

 2?2 気の種類・役割は?

 2?3 気が不足すると…

 

では行きましょうーーー!!!

 

 

 

 

1.「気・血・水」って何しているの?

 1ー1 生命活動を維持するための物質・要素

東洋医学では人体を構成し、生存を維持する基本要素を「気・血・水」と表しています。

「気・血・水」は飲食物の栄養素分(=水穀の精微:すいこくのせいび)と空気(=清気)が合わさり生成されています。それぞれ特徴があるり、同時に生理的には互いに存在し、制約し、相互関係にあります。例えるなら、車の運転手は「気」、エンジンは「血」、「水」はラジエーターと言えます。どれも車を動かすには必要なものです。

「健康な状態」「元気な状態」というのは、この三要素が過不足なくバランスを保ち、スムーズに巡っている状態です。中でも「気」は東洋医学独特の存在で、中国の古代からの哲学では、「気」が密集して万物が作られていると考えられています。

また、気・血・水も「陰と陽」に分類され、血と水は「陰」に所属し、気は「陽」に所属分類されます。

 

 

2.気とは?

 2?1 気は何からできている?

 

 

①水穀の精微(=飲食した栄養素)

口から飲食物が入り→脾・胃で消化され→水穀の精微が生成→脾が水穀の精微を肺へ送る

②清気(=空気)

鼻から新しい清気を取り入れて、汚れた気を排出する→清気と水穀の精微を結合して「宗気 そうき」をつくり→宗気は働きにより「衛気 えき」「営気 えいき」と呼ばれ→肺・脾によって全身に運ばれる

③先天の精(=親から受け継いだ根本的な命で腎に貯蔵されているので腎精とも言われる)

先天的に授かった生命の根源エネルギー物質で、成長、発育、生殖などに関係します。

年齢とともに徐々に消耗するものでこれは止められるものではありません。浪費しないようにすることが養生です。

 

 

 2?2 気の種類・役割は?

気は役割により名前が変わります。大きく分けて4種類!

・原気、元気

先天の精と後天の精を合わせたもので、命の様な存在です。腎(丹田)から発生し、三焦の働きにより経絡を介して全身を巡る。後天の精によって活性化され先天の精の消耗を抑えられますが、精が尽きる頃に最期を迎えます。

・宗気(そうき)

肺から吸収された清気と水穀の気(水穀の精微に含まれる気の総称)を合わせたものです。胸の中央で主に活動しています。

肺の呼吸作用と心の血を循環させる機能があります。宗気が不足すると呼吸異常、言声が細くなり心拍が弱まる。

・衛気(えき)

水穀の精微から作られる陽の気と精気を合わせたものです。脈外を巡り、体表近くで活動をしています。外邪の侵入から身体を守り、肌膚を温め、汗腺を開閉して皮膚の収縮弛緩を担っています。外邪に対して防衛することが大きな役割です。

・営気(えいき)

水穀の精微から作られる陰の気と精気を合わせたものです。血脈中で活動をしており、水を血に変え、血と全身を循環し、臓腑や内外の器官に栄養を補給する役割があります。

 

 

「気」がもつ生理的な作用

・推動:血や水の流れを生み出す。臓器や経絡が働いたり、身長が伸びるなどの発育にも関わっています。

・防御:体の表面を保護・外邪の侵入を防ぎ抵抗・駆除を行っています。

・温煦:気の発熱作用により体温を一定に保ちます。

・気化:気から血、血から精など転化する。

・固摂:血が脈外に漏れださないようにする。

 

 

2?3 気が不足すると…

「病は気から」というように気の失調は全身の不調に直結します。気が変調すると、気虚、気滞、気陥、気逆といったトラブルが生じ、臓腑や組織などにも悪影響を及ぼします。

 

・気虚:自汗、倦怠感、食欲不振、手足の冷え

気の量が不足している、あるいは機能が低下している病態が気虚。エネルギー不足のほか、発育不全、冷えや下痢、風邪をひきやすいなどを生じます。

 

・気滞:精神の抑うつ、ゲップ・おなら、張痛

気が停滞している病態が気滞。体の鈍重感や詰まったような症状が特徴で、停滞した気は熱を帯びて上昇するため、熱やほてり、うっ血などを伴います。

 

・気逆:イライラ感、呼吸器の異常、吐気

気が上昇し過ぎたり、下降する力が不足して生じる病態が気逆。肺の気が逆上すると喘息や咳、胃の気逆の場合はげっぷ、吐気が生じます。

 

 

 

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「はり」と聞くと「注射針や縫い針」を連想する方が多いのではないでしょうか?

そうすると、どうしても「痛いイメージ」が先行してしまい「鍼灸院=痛そう」となってしまいます。

あまり身近でなくなってしまった鍼灸治療・東洋医学について【知らない、分からないこと】が誤解や高いハードルに感じられる要因かもしれません。

 

鍼治療をはじめとする東洋医学の基本は「悪いものを除去するのではなく、バランスを整え本来備わっている力を出す手伝いを行なっている」「木を見るのではなく森を見る=局所に注目するのではなく全身を診る」

生まれてきたその日から終末期まで寄り添えるのが強みです。

 

つたないブログですが、少しでも知っていただく・興味を持っていただくきっかけになりたいと考えています。


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